東京は生活費が高い。地方は安い。だから地方は賃金も低い。
そんな風に言われることも多いが、実際どうなのか。
私が東京から岡山へ引っ越してみて感じたことは、そんなにいうほど地方で暮らすのは安くないということだ。
家賃
確かに安い。
しかし、単身者が駅の近くでそこそこ綺麗な部屋に住もうとすると、岡山にそういう物件はかなり少なく選択肢はなかった。家賃もそんなに安くはない。東京の時より2万円下がったが、東京の方が便利さが全然上なので高いと思う。
広くて古くて安い家はたくさんあるのだが、単身者には向かない。
駐車場はただのところも多いが、車を持っていない私には特にうまみはない。駐車場いらないから家賃下げて欲しい。
食費
スーパーで売られているものの値段は東京も岡山も変わらない。
外食も大差ない。居酒屋などは東京より安くておいしいものがたべられるらしいが、飲みに行かないので私にはうまみはない。
外食も特に安いのはうどん屋くらいで他は変わらない。
食費が安いと言っているのは、ずっと岡山に住んでいて周囲に親戚や友人がたくさんいる人が、食材をもらって生活しているからだ。会社の人にも聞いてみたが、親戚に農家がいるので米は買ったことがないと言っていた。また、近所から果物などはよくもらうらしい。
私のように外から来て友達もいない人は普通に買うしかないのでうまみはない。
プロパンガスが一般的で、岡山の方が全てが高い。
都市ガスの物件はほとんどなかった。
交通費
車を持っている人がほとんどである。
車を所有すると、ガソリン代車検税金駐車場代とお金がかかるので東京で定期券を持っていて電車移動するよりは高くつくと思う。
私はほとんど自転車で移動しているので、自転車の初期費用だけですんでいるが、電車賃も東京よりは高く、20分に一本しかないのは普通なので、待ち時間を考えるとかなりマイナス。バスも高く、免許を更新しに行ったときは路線バスで片道600円以上かかった。
総合的に見て、単身者にとっては地方で暮らしても生活コストはあまり変わらないという事だ。
もちろん東京にはお金を使うところがたくさんあるので出費は増えるが、生活するコストだけを考えると大差ないと思う。
むしろどこへ行くにも時間がかかるし時間的なコストを考えると私にとっては東京の方が安いように感じる。
最近ニュースで若者が首都圏に集まってきているという話を見たが、地方に暮らすことは単身女性にとってはメリットが少なく、圧倒的に東京に住んでいる方が楽しいので、地方から首都圏に特に若い女性が流出しているというのは当然のことだと思う。